特別陳列

六田知弘写真展 3.11時のイコン

東日本大震災の記憶

2014年1月18日(土)~2014年2月2日(日)

写真家六(む)田(だ)知(とも)弘(ひろ)氏は、日本の仏像、ヨーロッパのロマネスク教会や雲岡石窟など、「祈り」「時」をテーマに 撮り続けてきた。そして、あの3月11日に起こったことを、彼の視点から記録することをこころみた。被災地の瓦礫の中で見つけたモノを、一点一点撮影したのだ。モノには被災する前にそれらを生活の中で使っていた人たちの時間、そして3.11の津波の瞬間の時間、さらにそれ以降の撮影されるまでの時間が堆積している。持参した白い紙にのせて撮影したのも、モノたちの発する声を鮮明に聞き出し、その声を記録し伝えたかったからである。タイトルにあるイコン(ICON)とはキリスト教の聖画を意味するが、被災地で見つけたモノにむける六田氏の視線には、そうした鎮魂と祈りが込められている。

展覧会情報

会期 2014年1月18日(土)~2014年2月2日(日)
入館料無料
休館日1月20日(月)、27日(月)
主催 渋谷区立松濤美術館
併催 第32回渋谷区小中学生絵画展